突発性難聴

ある日突然聞こえなくなる病気が、突発性難聴です。片方どちらかの耳が急に聞こえなくなるのですが、

同じ側の耳鳴や、回転性のめまい(グルグルと自分が廻っている感じや、周りが廻るような感じのするめまい)を伴うこともあります。

何らかの原因で内耳がダメージを受けて聞こえなくなるのは間違いないのですが、はっきりした原因は不明です。想定されているのは、内耳の血行障害や、ウイルス感染、自己抗体といって自分の身体のある一部分を自分で攻撃してしまう抗体ができてしまい、それが内耳を攻撃してしまうような状態、などが考えられています。

似たような病気で、低音障害型感音性難聴というのがありますが、これはおそらく内リンパ水腫が原因で、比較的治りやすいのに対して突発性難聴は治りにくいケースも多いです。

またごく稀に、脳腫瘍である聴神経腫瘍というものができて、聴神経を圧迫していても、片方の耳が急に聞こえなくなることもあるので、注意が必要です。

さて、あなたの耳がもし急に聞こえにくくなったのであれば、できるだけ早く耳鼻科を受診することをお勧めします。突発性難聴かどうかの診断は、耳の中を見ることによって、外耳、中耳に以上がないかを確認、さらに、聴力検査で片方の耳に感音性難聴のあることで、おおよそ分かります。

治療の開始も、できるだけ早いにこしたことはありません。内耳障害ということ以上には、なにしろ原因がはっきりしない病気ですから、治療もいろいろの方法が行われています。最も多く行われる治療法はステロイドの点滴療法ですが、副作用としては、高血糖と、胃潰瘍になりやすいので、入院の上、厳重なチェックのもとに行われる治療です。

その他は、高圧酸素療法、星状神経節ブロックなどが行われることもあります。いずれにしても、発症からの時間が経てば経つほど治りにくくなりますので、早期診断、早期治療が必要になってきます。また、例え早期に治療を始めることができたとしても、治らないとか、ある程度までしか聴力が回復しないケースも少なからずあり、非常に難しい病気と考えられています。特に、めまいを伴うケースや、難聴の程度の重いケースほど治りにくいと考えられています。それは、それらのケースでは内耳に起こったダメージが大きく、回復しにくい為と思われます。