耳鳴について考える〜耳鳴のいろいろ〜

耳鳴と一言でいっても、タイプ、発生部位、原因となった疾患などにより、色々に分類されます。

このページでは色々な耳鳴の種類について説明します。

【自覚的耳鳴と他覚的耳鳴】

自分にしか聞こえない耳鳴が自覚的耳鳴で、他人にも聞くことの出来る耳鳴が他覚的耳鳴です。他人にも聞こえるといっても、ごく小さい音が出るだけですので、オトスコープというゴム管を、医者と患者が片側ずつお互いの耳に入れることにより、何とか聞こえるレベルです。原因は耳の周りの、筋肉の痙攣や血管の雑音など、聴覚に直接関係ない部位の異常なので、通常 難聴は伴いません。
それに対して、自分にしか聞こえない耳鳴は自覚的耳鳴といい、耳鳴のほとんどを占めます。難聴を伴うもの、伴わないもの(無難聴性耳鳴といいます)、いずれもあります。

【発生部位による分類】

中耳性、内耳性(もしくは蝸牛性)、中枢性等に分けられます。

内耳性が最も多いのですが、耳鳴の発生するメカニズムは複雑で、未だに解明されていない事も多々あります。また、中耳炎などの伝音難聴は、難聴は鼓膜の響き方が悪くなったり、耳小骨をうまく音の振動が伝わらなったりして起こるのですが、それに伴う耳鳴は内耳で発生していることもあり、なかなか事情は複雑です。

また、最初は内耳の障害で発生した耳鳴が、内耳自体の病態は安定しているにもかかわらず、増強したり持続したりすることもあります。それには音を不快なものかそうでないものかを認識している、大脳の働きも関係していることがわかってきました。

【原因となる疾患】

中耳疾患
急性・滲出性・慢性などの各種中耳炎、耳硬化症、耳小骨離断、耳管機能不全など。

内耳(蝸牛)疾患
突発性難聴、メニエール病、低音障害型感音難聴、老人性難聴、急性音響外傷、騒音性難聴など。

脳(中枢神経)の疾患
聴神経腫瘍、神経の変性疾患や血管疾患、心因性難聴、鬱病などの精神病など。

聴器以外の疾患
高血圧、動脈硬化、頭蓋内や頸部の血管の走行異常、耳の周囲の筋肉の痙攣など。