鼓膜の穿孔部位を紙、ベスキチン、綿球などで覆い,その前後で聴力改善の有無をみる検査です。術式決定や鼓膜形成後の聴力改善の推定に重要です。パッチテストにより難聴の原因が鼓膜穿孔のみにあるのか,耳小骨の可動性制限も加わっているのか判断することができます。 パッチテストにより気骨導差がなくなり,自覚的にも改善が認められれば,鼓膜穿孔が難聴の主因であると考えられるが,聴力改善が認められない場合 には耳小骨にも問題があると考えられます。
また、パッチで穿孔を塞いだことにより、耳閉感や自声強聴が強くなることがある。この場合、耳管開放症が隠れており、鼓膜穿孔を塞ぐことにより症状が顕著となった可能性が高く、鼓膜穿孔を閉じるべきか否かは慎重に検討する必要があります。